毎月の↓「ひょうたん北島」↓に連載中の↓「漢方のおはなし」↓ひょうたん北島2017年11月号【第344号】より
漢方のおはなし
~ 亀は万年 ~
鶴は千年、亀は万年と言われるように、古来長寿の象徴として、またお祝い事にもよく使われてきた亀。近年中国ではすっぽん以上の高級食材として珍重されており、確保のために世界的な争奪戦にも発展してきています。
実は先月の中旬ごろ、中国の武漢の病院へ婦人科の研修に行った際に、その亀の養殖場も視察してきました。
漢方では亀の甲羅を「亀板(きばん)」という名前の生薬(漢方薬の材料)として使用しています。
効能効果は滋陰潜陽・養血補心など。妊娠を希望する方には男女ともに効果的で、特に体外受精でホルモン剤を多用している方、卵胞の発育が良くない方、卵子の質が良くない方など驚くほど良い結果が得られています。
他にも、肌ツヤが良くなるので、美容のために服用したり、夜間にトイレに何回も起きるような方にも効果的です。
元々せんじ薬なので、粉にしてしまうよりも潤いそのまま液体のままのものが品質が失われず、良いようです。
亀の養殖場の写真などは当薬局のホームページに載せてありますので、ご興味のある方はご覧になることが出来ます。
城西漢方薬局
不妊カウンセリング学会会員
薬剤師・国際中医師久積 智穂