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耳鳴り


毎月の↓「ひょうたん北島」↓
201803ひょうたん表紙に連載中の↓「漢方のおはなし」↓
201803ひょうたん北島記事ひょうたん北島2018年03月号【第348号】より

漢方のおはなし

第三十話 ~ 耳鳴り ~

 もうすぐ「上巳(じょうし)の節句」。旧暦の三月三日は桃が咲く頃なので「桃の節句」とも呼ばれています。

 また、3・3と続くことから「ミミの日」としても制定されていますが、実は世界的にも「インターナショナル・イヤー・ケア・デイ」としてWHOが定めているのをご存知でしたか?

 そんな耳にまつわるお話です。漢方では耳は「腎」に関係していることは以前お話したことがあります。それだけでなく耳にはツボがたくさん集まっていて、ツボを刺激したり「温灸」(熱くないです)したりすることで不眠が改善したり、耳鳴り、難聴が良くなったりすることが知られています。

 その他にも「鳴天鼓(めいてんこ)」と呼ばれる頭を叩く簡単な気功がありまして、これも耳鳴りや聴力低下に良いといわれています。方法は…文章では難しいので直接お聞きください。☺

 さて、漢方のおはなしも今回で三十話。来月からは紙面の都合で、しばらくお休みさせていただくことになりました。またご要望がありましたら、お目にかかりましょう~♪

城西漢方薬局
薬剤師・国際中医師
六白金星

久積 智穂


冬令膏方


毎月の↓「ひょうたん北島」↓20171201ひょうたん表紙に連載中の↓「漢方のおはなし」↓20171201ひょうたん記事「冬令膏方」ひょうたん北島2017年12月号【第345号】より 

漢方のおはなし

~冬令膏方~

ずいぶんと寒くなってきましたが、体調はいかがですか?

毎年この時期になると思い起こされるのが「膏方(こうほう)」。

もう15年前になりますが、臨床研修のために上海に住んでおりまして、その時に初めて出会いました。

漢方の剤型には「湯(せんじぐすり)」「丸(錠剤のようなもの)」「散(こなぐすり)」などいろいろありますが、「膏」というのも漢方の剤型の一種で、生薬を煮詰めてドロドロの状態にしたものです。

 冬令膏方は、この「膏」が2リットルくらい入りそうな壺の中にたっぷり詰まっていて、これをひと冬の間をかけて毎日少しずつ服用していきます。そうすることで、一年の疲れをとり、次の一年の英気を養うことが出来るのです。

 日本で手に入る、膏方に近いものとしては、婦宝当帰膠(当帰・阿膠などを含む)や星火亀鹿仙(鹿角・亀板・スッポンなど)、瓊玉膏(はちみつ・地黄…)などがあげられると思います。

 漢方には、冬の病気は夏に治す「冬病夏治」という言葉がありますが、逆の「夏病冬治」もまた真実と言えるでしょう。

城西漢方薬局
管理薬剤師
国際中医師

久積 賢治

 


お昼ご飯~武漢研修~


中国で研修中の智穂薬剤師・国際中医師・不妊カウンセラーからラインで連絡が届きましたので一部ご紹介します。

本日は「湖北省中医院」での漢方研修です。20171017湖北省中医院写真のとおり、かなり大きな病院ですうれしい顔 

漢方材料兼食材です魚 うまい! (顔) 20171017漢方材料1医食同源、スーパーなどで売っているものも多数あります。20171017漢方材料220171017漢方材料320171017漢方材料4

午前の病棟・外来研修を終えて、腹ごしらえおにぎり 20171017昼食120171017昼食220171017昼食3本日は辛い料理が多かったです涙 LINEスクリーン辛い昼食さあ、午後からは婦人科・不妊のお勉強で~す指でOK 
辛くて目もパッチリ目 

※ちなみに、中国では通常LINEは当局ブロックにより使用できません。
使用する方法は、別ブログに後日アップしますのでご参考くださいわーい (嬉しい顔)
アップしました~指でOK 


自律神経の乱れ


毎月の↓「ひょうたん北島」↓201705ひょうたん北島表紙に連載中の↓「漢方のおはなし」↓201705漢方のおはなし自律神経の乱れひょうたん北島2017年5月号【第338号】より  

漢方のおはなし

~自律神経の乱れ~

 ♪目に青葉 山ほととぎす 初がつを♬

 みなさん、4月のあわただしい毎日は乗り切れましたか?

 春~夏は毎年、低気圧と高気圧が不安定に入れ替わるために、自律神経の切り替えがうまくいかずに不調を感じやすい季節です。また、低気圧が近づくと血中の酸素濃度が下がって、だるさや眠気を感じることが多くなります。

そういった気象変化や環境変化に強い身体をつくるためには、酸素を運んでくれる血液が「きれいで」「たっぷり」あり、「よく巡る」ことが必要です。

血を作る材料としては鰹から作られたレバコールなどの「アミノ酸・ペプチド」が必要ですし、血中の酸素濃度を高めるためには心沙棘などの「フラボノイド」が有効です。

味の種類では、ストレスに関係する「肝」を強くして、食品中のミネラルの吸収を助ける酸味のある食べ物が重要ですよ~。

ゴールデンウィークのうちに心身ともにリフレッシュして、連休明けの5月病なんか吹き飛ばしましょう!!

城西漢方薬局 北島店  久積 智穂


若返りの漢方!?


毎月の↓「ひょうたん北島」↓201704ひょうたん北島表紙に連載中の↓「漢方のおはなし」↓201704漢方の~若返りの漢方    ひょうたん北島2017年4月号【第337号】より  

漢方のおはなし

~ 若返りの漢方!? ~

  皆さんは五臓六腑という言葉を聞いたことがあると思います。
 五臓は肝・心・脾・肺・腎を指しますが、今回はそのうちの「腎」のお話。

 漢方で言う「腎」は現代医学の腎臓も含みますが、もっと広い意味を持ちます。例えば、耳の聞こえも腎だし、脳や骨・足腰も腎、尿も腎、髪の毛も腎に関係します。

 こうして「腎」に関係するものを書き出してみると何かお気づきになりませんか…?

 そう、年齢とともに衰えていくものが「腎」と関係が深いのです。こうしたものが衰えているのがいわゆる「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる状態。

 最近では若い人にも多く見られ、白髪が増えたり、精力が衰えたり、冷え症だったり、妊娠が難しかったりといった症状として表れます。

 生薬でよく使われるのが「鹿茸(ろくじょう)」や「蛤蚧(ごうかい)」「海馬(かいば)」「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」「紫河車(しかしゃ)」などの動物性のもの。

 漢方薬では「参茸補血丸」「参馬補腎丸」「双料参茸丸」「青海冬夏泉」「霊鹿参」など。

 腎を強くする漢方は、老化防止の薬でもあるのです。

 城西漢方薬局 北島店  久積 賢治