耳鳴りに効く!


最近お問い合わせが多いのが「耳鳴り」。
病院に行っても「命に別状はないから」とか「年だから」と言われて真剣に取り合ってもらえない…との嘆きも聞かれます。耳鳴

古来、漢方には「腎」は「耳」に開窮(かいきょう)すると言う言葉があり、腎を補ったり強くすることが良いといわれてきました。
ここで言う「腎」には、腎臓の機能も含みますが、大まかに言うと年齢と共に衰えてくるものは「腎」に含まれるものが多いです。例えば、骨や、生殖機能、足腰、頻尿、耳鳴、難聴などなど。

耳鳴りの効能・効果のある漢方薬で、「精華牛車腎気丸」や「滋腎通耳湯」などはこの「腎」に関係する漢方薬です。

他にも「婦宝当帰膠」も耳鳴りの効能・効果がありますが、こちらは腎と言うより「血」(貧血など)と関係が大きいです。

キコエールゴールド」(複合九龍仙)はダイオウ(下剤成分)50%、アロエ(下剤成分)30%が含まれていますので、便秘・高血圧・耳鳴りと三つとも揃っている方にはお勧めできると思います。

ためしてガッテンでも何度か取り上げられてましたが、「脳過敏症候群」も漢方で考えるとピッタリ当てはまることが多いです。専門的になりますが、肝腎陰虚から肝陽上亢、心腎不交の状態などがこれに相当し、「瀉火補腎丸」や「天王補心丹」などがよい効果を示していることが多く見られます。

ただ、腎が原因の耳鳴は治療に時間がかかることも多いです。ある方は、気にならないレベルになるのに1年半ほどかかったこともありました。逆に、3ヶ月くらいですっかりなくなった方もいらっしゃいます。

 いずれにせよ体に合わない薬を服用すると、漢方薬といえども良い影響は出ませんので、体質を見極めることが肝です。