表題は、昨年日経メディカルに掲載され、長期間「読まれた記事」1位を続けた文章で、現在の西洋医学の主流になってきている考え方です。
漢方では、もともと「気」の流れや「血」の流れを重視します。なぜなら、服用した漢方薬や食事、栄養などが行き渡るためには必要だから。
皮膚の病にしても同じ事が言え、血行を良くする事で一時的にかゆみを感じることがありますが、それは必要なことなのです。 ただ、そのかゆみを素早く取らないと、「かきこわし」たりしますので、そのためのケアは必要になってきます。
皮膚のターンオーバーは健康な若い肌で、早い部位では28日といわれています。赤血球の寿命が約120日(4ヶ月)とすると、服用した漢方薬がしっかり効果を現すのは、少なくとも5ヶ月かかる計算になります。
そのため、内服の漢方薬だけでは時間がかかりすぎるので、外用の薬やローションなどが重要になってきます。また、血行を良くするために、運動もしていただく方が良い結果が得られています。(もちろん、汗もかきます)
そのほかにも、動物性の蛋白質を出来るだけ避けたり、吸収の良いカルシウムをしっかり摂って頂いたり、シャンプーや石鹸を刺激の少ないものにしたりと、トータルで改善していかないといけません。
ただ薬をのんでいれば、塗っていれば、では一時的に良くなっても結局もとにもどってしまいます。「必ず治したい」と言う意志が必要なのです。