「睡眠薬を飲んでも眠れない人に、蓮の葉茶は即効性があるって聞きました。」
そんなお問い合わせを受けることがあります。
答えはズバリ、「ありません」
蓮の葉は、漢方では「蓮葉(かよう)」と言い、2000年の昔からよく用いられています。蓮は他にも、根っこの節の部分、種、雄しべ、花托(花が散った後の蜂の巣みたいなの)なども全て漢方薬の原料(生薬)として使われています。
(詳しくは別の記事で)
その中で、蓮葉の効能効果は、
解暑・止血・止瀉(利水)
つまり、熱射病や夏の下痢、暑気あたり、出血などの時に効果を発揮します。
なので、夏で暑苦しくて眠れないようなときに煎じて服用すれば、頭がぼーっとするのは取れるかもしれません。
その場合は、1日あたり9~15gが有効な量になりますので、充分量を使用してください。

※ハスのタネの胚芽の部分(蓮子心…れんししん)
強い苦味とアルカロイドを多く含み、清熱・除煩の効果があります。
こちらであれば、煩躁・不安の症状に用いられます。