PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と漢方


昨日、日曜日は定例の勉強会でした。

出来れば日曜日にしかご来店できない方のために開業したいのですが、勉強会が日曜・祝日に集中するために基本的にお休みとさせていただいて、ご予約の方のみの対応とさせて頂いております。申し訳ありません。

さて、昨日も4時間近くにわたって行われましたので、内容は多岐にわたっていたのですが、その中でPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に関するお話がありましたので少し触れておきます。

PCOSは女性不妊の原因の一つで、比較的若い女性の排卵障害では多くみられる疾患です。エコーで卵巣を見ると ↓ のように見えます。

PCOS
拙い画でスミマセン(^^;

西洋医学では原因ははっきりせず、治療は排卵誘発などが主ですが量の調節が難しく、無反応だったり、反応しすぎてはれ上がったりということが起こります。

漢方の見方で原因を探ると、1)腎虚、2)痰湿阻滞、3)肝鬱化火、4)気滞血瘀、などに分類されます。

乱暴な説明になりますが、1)はホルモンのバランスがよくない、少ない状態。2)は肥満や食生活の乱れから体内に余分なものがたまっている状態。3)はストレスが高じて体内に熱を持っている状態。4)は気の流れと血液の流れがよくない状態。

原因が分かれば対応する治療法も導かれ、対応する漢方薬も決まってきます。が、体質も原因も様々なので薬も数十種類以上あり、その中で最適なものを選んでいくことになります。