冷えと血流


毎月の↓「ひょうたん北島」↓ひょうたん北島201612に連載中の↓「漢方のおはなし」↓ひょうたん北島201612漢方

    ひょうたん北島2016年12月号【第333号】より

漢方のおはなし

~冷えと血流~

  こんにちは。すっかり冬!という感じになってきましたねー。

 寒くなってくると手足が冷えて、入浴してもなかなか温まらない方も見受けられるようになります。手足などの末梢血管の血流は「(血が)きれい」で、「(血の量が)たっぷり」あり、「よくめぐる(流れる)」ことが重要です。

漢方薬では「化痰(かたん・けたん)」という種類である二陳湯(にちんとう)や温胆湯(うんたんとう)などが血をきれいにすると言われています。

一方、量を増やすのは「補血(ほけつ)」薬と言われる、四物湯(しもつとう)や婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)が効果的。

流れをよくするのは「理血(りけつ)・活血(かっけつ)」薬と呼ばれる、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)、冠元顆粒(かんげんかりゅう)がよく使われます。

 冷え対策として、すりおろし生姜を紅茶に入れて飲んでらっしゃる方をたまに見かけますが、これは発汗を促して体温を下げるので逆効果になることもあり、注意が必要です。

城西漢方薬局 北島店  久積 賢治